この記事でわかること
- この「おきて」の意味
- 様々な「恵み」に気が付き感謝できるヒント
スカウトは感謝の心を持つ
スカウトは、信仰を厚くし、自然と社会の恵みに感謝します。
お礼の心で、自然をいつくしみ、社会に奉仕します。
どんなに人間の技術が発達したといっていも、いまだ、自然の力は強大で、ひとたび災害が起きれば人間には成す術がありません。
また、美しく、神秘的な姿を見せ、我々を感動させる力も自然にはあります。
自然に対する畏敬の念を育て、自分も、社会もまた、自然の一部であり、自然によって生かされていることを知り、自分が受けた様々な「恵」に気が付き、感謝できる人になりたいものです。
実践のヒント
自然を知り、大切にする心
自分の感覚を研ぎ澄まし、風の音、虫の声、日差しや匂いを感じ取りながら、自然に関心をむけます。
自然の恵みがなければ、我々は生きていくことが出来ません。自然に関心を持つことで、普段何気なく受け取っている自然の恵みを再確認します。
屋外で様々な活動を行います。
現代は、生活スタイルによって、土の感触や夜空の美しさ、自然の恐ろしさに触れる機会の少ない子供も多い時代です。
自然の中での活動を行うことで、普段は感じ取ることのできない自然の恵みを自分の肌で体験し、自然に対する畏敬の念や感謝の心を養います。
祈る心を育てる
祈りは神仏の前で行われる特別なものではなく、「幸運を祈る」や「いただきます」のように日常生活の様々なところにあります。
日常生活の祈りを見つめなおし、人間ではどうすることもできない自然の力を「神」という形で感じ取り理解することで、自然の理不尽さを受け入れ、大いなる恵みに感謝する心を養います。
日常生活の中で、心の中から生まれる感謝の心は、信仰に興味を持って、日常の指針として取り入れる第一歩です。
奉仕への心構え
日常からスキルを磨いておくことは、自分のためだけでなく、人に役立つ奉仕への準備という側面があります。
そなえよつねにの精神で「日日の善行」にあたります。
自ら奉仕の機会を見つけ、感謝の心で進んで奉仕することは、ちかいの中の「他へのつとめ」を実践し、日頃の訓練の成果を発揮する良い機会になります。
また、「自分へのつとめ」の自分の精神的成長への責任である、徳を養うことにもつながります。
信仰への興味
昨今激化する自然災害の脅威を見ても、人間の力は自然には遠く及ばず、自然の見せる様々な姿は人間の力を超えた驚異を我々に与えてくれます。
時に優しく恵を与え、時に理不尽に命を奪う自然の力を「神」という存在として認識し、畏敬の念を持つことは、謙虚な責任ある社会人として成長していくうえで大切な考え方です。
私たちが普通に社会生活を送れているのは、様々な人の導きや、協力のなどの思いやり賜物です。
自ら進んで社会に役立つ活動をすることは、世界中の人を愛し、今までに受けた、たくさんの思いやりへの恩返しでもあるのです。
お礼の心
人間は、様々な人にお世話になりながら生きています。
日常生活の中で受けた思いやりに気が付き、忘れずに感謝の意思を伝えるようにします。
感謝の意思は人間だけでなくすべての物事に対して表すものです。
「残すのは感謝のみ」の精神を忘れず、キャンプ地や活動に利用させてもらった場所への尊敬と感謝も忘れないようにします。
まとめ
- 実体験として自然を感じ、自然の恵みを知る。
- 祈りの心で日々の生活を見つめる。
- 自分の成長のため率先した奉仕が出来るよう日々の準備を欠かさない。
- 自然や神に対し畏敬の念を忘れない。
- 受けた恩に気が付き必ず報いる心を持つ。
より良いスカウティングを目指しましょう 弥栄