この記事でわかること
しかスカウトって何?
しかスカウトの目標
しか課目履修の対象者は?
しかスカウトの全課目
しかスカウトまとめ
しかスカウトって何?
初めての後輩!初めての先輩!
しかスカウトとはボーイスカウト運動で採用されている、「進級制度(バッジシステム)」という教育システムの課程のひとつです。
うさぎスカウト課目を完修し、小学4年生進級した子供たちは次なる目標である、「しかスカウト」バッジを目指し、しかスカウト課目に挑戦します。
うさぎスカウトとして初めて体験した「組」や「隊」といった年齢の異なる組織の一員の中で、初めて後輩を迎える年代です。
自分の活動をこなしながらも、新たに仲間になった「うさぎスカウト」たちのお世話も少しずつ行い、チームワークや基礎的なリーダーシップを体験します。
小学4年生になってから、新たにカブスカウトに入隊するスカウトは、仮入隊として「りすの道」を履修後、カブスカウトに入隊し、しかスカウト課目に挑戦します。
しかスカウトの目標
うさぎスカウト課程の目標
” ルールと協力 ”
進歩の目標
身体能力が発達し、スポーツや仕事ができる喜びを活用して、協力することの楽しさ、ルールを守ることの大切さを経験により知る。
周りに気を配ったり、他人の立場を考える。
履修タイミング
小学4年生のカブスカウト
6か月間を目安に全課程を修了し「しかスカウト章」を取得する。
小学4年生の新規入隊のスカウトは、りすの道を修了後、随時しかスカウト課目に挑戦する。
どんなに早く修了できたとしても、学年が上がらない限りはくまスカウトには挑戦できません。
これは、各課程で子供たちの発達段階に合わせた課目を設定しているためです。
しかスカウト課程 全課目
※判読性のため一部を漢字に変換しています。実際の課目は、カブスカウト年代を対象に一部をひらがなで表記しています。
1.感謝
いつも私たちを見守って下さる、家族やリーダーに日頃の感謝の気持ちを書いてみよう!
- 今までにお世話になった人々について、家族やリーダーと話し合う。
- 家族やリーダーに感謝の手紙を書く。
- お世話になっている人について表に書き出してみる
- スカウト活動で
- 学校で
- 家庭の中で
- 地域の中で
- どんなふうにお世話になっているか?
- 手紙の正しい書き方について調べてみる。
2.運動
毎日、根気よく運動を続け、
規則正しい生活を心がけることが大切です。
そして、ハイキングに出かけ、自然に親しみましょう。
- ハイキングに参加し、頑張ったことを家族やリーダーに認めてもらう。
- 普段の生活から体を強くするように心がける。
- ハイキング中は安全に十分気を付ける。
- 何かをしようとするときは「カブ隊のさだめ」に反していないだろうか?と自分に聞いてみる。
- ハイキング中に見つけたものや、感じたこと、辛かったことや楽しかったことを記録しておく。
3.事故の予防
家にある電気器具や、ガス器具などを知って、正しく使い、事故を予防しましょう。
また、家の外ではどのような危険があるでしょうか。
- 自分の周りで、危険だと思うところを家族やリーダーと話し合う。
- 家にある電気・ガス器具を書きだし、危険なところや気を付けるところを表にする。
- 普段の通学路にはどんな危険があるか、どう対策するかを表にまとめる。
4.健康
食事は、君たちの体を作るもとになったり、体の調子を整えたりします。
食物の作用を知り、大切な体を健康に保ちましょう。
- バランスの取れた食事の大切さを知り好き嫌いをしないで食べる。
普段の食事に含まれる栄養素について調べてみる。
栄養素の種類や働きについて調べてみる。
それぞれの栄養素がどんな食材に多いかを知る。
5.計測
ものさしがなくても、スカウトは長さをはかることができます。
君のからだを使って、いろいろなものの長さをはかってみよう。
- 自分の体を使って、いろいろなものの長さをはかる。
身近なものの長さを実際に測ってみる。
身近なものを使って他のものの長さも測れることを知る。
6.なわ結び
1本のロープに、様々な使い方ができるって面白い!
ロープを使って、いろいろな結び方を学び、いつでも使えるようにしましょう。
- ロープを使って、本結び、引き解け結び、一重つぎができる。
- 本結びは形に気を付け、縦結びにならないようにする。
- 一重つぎはロープの前後に気を付ける。
7.工作
板を切ったり、くぎを打ちつけたり、気を使っていろいろな工作ができます。
- 小刀、のこぎり、金づちなどの道具を正しく使って物を作る。
- のこぎりやかなづち、ペンチなどどんな工具があるか調べてみる。
- 正しい使い方、危険な使い方などを表にまとめる。
- 工具を正しく使って生活に役立つものを使ってみる。
- 不要になった物を材料に使ってみるのもよい。
8.表現
組で協力してスタンツをしてみましょう。スタンツをする際、役に合った服や飾りつけ、持ち物などがあると、見ている人はとてもわかりやすく楽しく観ることができます。
さぁ、身近にあるもので工夫して、自分たちのスタンツを盛り上げてみませんか。
- 組で決めた物語をスタンツにして、その衣装や道具を考え、隊集会で発表する。
- スタンツとはその場で発表する劇の事です。
- キャンプファイヤーなどで発表することもある。
- 絵本や教科書を見て、登場人物がどのような姿をしているか観察してみる。
- 身近なものを利用して登場人物を作り上げる。
9.観察
野外では草花や虫たちが知恵を使って、その形や色などで敵から身を守ったり子孫を残しやすくして生きています。
よーく見てみると面白いよ。
- 野外で、リーダーの指定した自然のもの(植物や昆虫など)を10個見つけることができる。
- ただ見回すだけでなく、木の上や草のかげなども探してみる。
- 植物や動物、環境を無意味に傷つけない。
- 見つけるものをビンゴ形式にしても面白い。
- 観察中も自分や仲間の安全に注意する。
10.野外活動
野外で食事を作って食べてみましょう。仲間と協力して作る食事は楽しく、自分たちで作った御馳走を外で食べると本当においしい。コックさんもお客さんも君たち自身です。
- 野外料理を体験する。
- 隊集会の他、家庭や自治体のイベントにも積極的に参加する。
- 家で料理するときとの違いについて考えてみる。
- 災害時の食事について調べてみる。
11.暮らしのマナー
世の中では大人も子供もお年寄りも、多くの人が一緒に生きています。
公共の場では特にお互い相手のことを想って、気持ちよく過ごせるような心遣いをしてみましょう。
- 電車、バスなどを利用するときのマナーを知り実行する。
- 駅やバス停など、乗る前のマナーから調べてみる。
- マナーを守ることは周りの人だけでなく、自分たちも気分よく利用する事ができると知る。
12.役に立つ
カブスカウトは「すすんでよいことをします」。さあ、仲間と一緒に社会に役立つ活動をしましょう。君たちのその活動はより良い社会を作る第一歩となり、みんなに感謝されるでしょう。
- 美化運動や募金活動に仲間と一緒に参加する。
- 社会に役立つ活動を行い記録する。
- ただ活動するだけでなく、この活動化社会にどのように役立つか調べてみる。
- 記録には、いつ、どこで、どんな活動をしたか、どんな役に立つかを記録する。
まとめ
- 組や隊の一員としておさないものをいたわる。
- 健康で安全な生活を送ることができる。
- 基礎的なスカウト技能に挑戦する。
- チームのなかで主体的に仕事を果たす。
- 奉仕を行い、自分たちの活動がどのように役に立っているか知る。
より良いスカウティングを目指しましょう 弥栄