この記事でわかること
りすの道って何?
りすの道の対象者は?
りすの道全課目
りすの道って何?
カブスカウトの仲間になるための準備段階!
ボーイスカウト運動で採用されている、「進級制度(バッジシステム)」という教育システムの最初の一歩です。
りすの道はカブスカウトの仲間になろうとする子供と保護者が必ず履修する必修課目です。
すべての項目を履修したことを隊長に認定してもらうと制服の左ポケットにりすのバッジを着用することができます。
りすの道には二つの側面があります。
「ボーイスカウトの知識の取得」と「通過儀礼」
です。
一つ目は文字どおりの意味で、これからカブ隊の仲間になるうえで必要な知識を身に着けるということです。
二つ目の側面は、仲間から入隊の資格を得るということです。
カブスカウトに参加する年代のども達は、ギャングエイジと呼ばれる発達段階にあります。
ギャングエイジでは、集団に参加する意欲が高く、自分たちで集団をつくり、その中で遊ぶことを好む傾向にあります。
子ども達は、集団内での立ち位置を築いていく中で、自分たちの秘密のサインやルールを共有し仲間意識を強くしていきます。
ギャングエイジは子供たちの成長の中で、社会性が芽生えている証なのです。
りすの道は、すべての課目を履修して、りすのバッジを着用し、初めてカブスカウト隊への入隊式へ参加することができます。
自分たちの集団のルールやサインを知り「カブスカウトの仲間になった」と周りのスカウトが認め、仲間に迎え入れるための通過儀礼としての性格も持っているのです。
履修タイミング
小学校2年生の3学期の終わりから履修を開始。
約1か月の間に履修完了を目指す。
カブ隊への新規入隊
入隊希望者が2年生の場合は3学期以降。
入隊希望者が3年生以上の場合は随時仮入隊の手続き後、履修可能。
りすの道 全課目
※判読性のため一部を漢字に変換しています。実際は、小学2年生を対象に一部ひらがなで表記されています。
1.ボーイスカウト運動およびカブスカウト活動がどのように始まったかを知る。
隊長から、ベーデン-パウエル卿やウルフカブの話を聞きます。
ボーイスカウトを始めた人
―ベーデン-パウエル卿
カブスカウトの始まり ― ウルフカブ
2.カブスカウトのやくそくをおぼえる。
カブスカウトのやくそく
ぼく(わたくし)はまじめにしっかりやります。
カブ隊のさだめをまもります。
りすの道を終わると、カブスカウトのやくそくをしてから、うさぎ・しか・くまの課目に挑戦します。約束したことは、どんなに難しい事でも、頑張って守らなくてはなりません。やくそくを果たすということは、カブスカウトの誇りであり、ほかの人たちに信用されるもとです。
まじめにしっかりやります
どんなことも、嘘やごまかしでなく、心から、一生懸命行うということです。制服を着た時や、組や隊集会の時だけでなく、何時でもこの事を守りましょう。
3.カブ隊のさだめをおぼえる。
カブ隊のさだめ
1.カブスカウトは すなおであります
2.カブスカウトは 自分のことを自分でします
3.カブスカウトは たがいに助け合います
4.カブスカウトは おさないものをいたわります
5.カブスカウトは すすんでよいことをします
4.カブスカウトのサインと握手ができ、その意味が言える。
カブスカウトのサイン
右手の人差し指と中指を広げ、まっすぐに高く上げます。
世界中のカブスカウトの仲間たち共通のサインです。
広げた2本の指は、ピンと立った動物の耳をかたどっており、カブスカウトの2つのやくそくを表しています。
カブスカウトの握手
右手の人差し指と中指を伸ばし、相手の手首の内側にまっすぐにつけて握手します。
これも、同じ「やくそく」と「さだめ」を共有するカブ隊の仲間であることを示すサインの一つです。
5.カブスカウトのモットー
カブスカウトのモットー
” いつも元気 ”
カブ隊のさだめを行い、日々をすこやかに生活するには、体だけでなく心も丈夫でなくてはなりません。
丈夫な体と心を作るため、いつもニコニコ元気よく、カブスカウトの仕事に励もうという願いが込められています。
6.カブスカウトの敬礼ができ、その意味が言える。
カブスカウトの敬礼
右手の人差し指と中指を伸ばし、人差し指が帽子のつばに触れる形で敬礼します。
敬礼もサインと同じく、動物の耳をかたどっており、二つのやくそくを表しています。
まとめ
- ボーイスカウトやカブスカウトの歴史について知る。
- 「カブスカウトのやくそく」と「カブ隊のさだめ」を知る。
- カブスカウトの仲間になるため基本の動作や知識を得る。
より良いスカウティングを目指しましょう 弥栄