この記事でわかること
ビーバースカウトの「やくそく」と「きまり」って何?
どんな願いか込められているの?
どんな役に立つの?
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「やくそく」と「きまり」
ぼくは(わたくしは)みんなとなかよくします
ビーバー隊のきまりをまもります
ビーバー隊になろうとするスカウトは、何回かの体験入隊ののち、ビーバー隊に入隊し、スカウトの仲間になります。初めての集会前にビーバー隊の仲間の前で「やくそく」をします。
ビーバースカウトはげんきにあそびます
ビーバースカウトはものをたいせつにします
ビーバースカウトはよいことをします
解説
やくそく
「やくそく」は、スカウトの「ちかい」を小学校低学年の発達段階に合わせた表現としたものです。
「ちかい」をベースにしているため、この「やくそく」も自分自身と交わす約束になります。隊長に対してでもなく、保護者に対してでも、神に対してでもありません。自分自身と「みんなと仲良くし、ビーバー隊のきまりを守るんだ」と約束します。
ここに、ボーイスカウトが目指している「スカウトの自発的な運動」の要素があります。
「親にそうしろと言われた」や「先生がやれといったから」「上司の決定だから」と本来、自分の責任において決定すべき事まで他人の責任にしてしまいがちな現代において、自発的に行動し自身の判断によって決断する能力は、指示待ち人間が増え、ブラック企業が台頭している現代の社会において、間違いなくアドバンテージとなる能力です。
また、「みんなとなかよくする」ことは、乳幼児から脱却し社会の一員として生きていく上での第一歩となります。
ビーバー年代より、このような目的をもって少しずつ経験を重ねていくことで、自主的で責任感のある頼れる大人になることを目指します。
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ビーバー隊のきまり
ビーバースカウト年代の児童が、屋外で、体力を使い果たすまで遊ぶことは、身体の成長に有益なことはもちろんのこと、精神的安定にもつながります。
ビーバースカウト第1のつとめは元気に遊び健やかで強い体と心を育てることです。
モノがあふれる現代においては、一つ一つのものを大事にすることを強く意識しなければ、ものを大切にする心を身に着けることはできません。
ものを大事にすることを理解させ、素直な気持ちでよいことをする習慣を身に着けることは重要です。
素直な気持ちで「よいこと」をするのは、自分にとっても良いことであると知っていることは重要です。善い行いをしたときはみんなの前で褒めることで他のスカウトも「よいこと」の具体例を理解できます。
ボーイスカウトでは、より良い社会人として「自律」出来る大人への成長を促すため生活・教育の行動指針として「ちかい」と「おきて」を設定し、生活の中で実践していきます。
ビーバースカウト年代では乳幼児期の自己中心性が強く残る一方、その傾向から脱却していく時期でもあります。
そのため「ちかい」の中の「自分へのつとめ(自分自身の成長と健康に対する責任)」を中心に「やくそく」と「きまり」が設定されています。
きまりを守るのは、制服を着ている間や集会中だけではありません。約束してスカウトになった者は生活のあらゆるところで、きまりを守ることが求められます。
保護者の方も、「やくそく」と「きまり」を家族内ルールにしていただくなど、ぜひ家庭内教育に役立てて頂ければ幸いです。
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まとめ
「ちかい」と「おきて」をこの年代に合わせた表現にしたもの。
「やくそく」は自分自身とかわす。
「なかよくする」のは社会人としての第一歩。
「げんきにあそんで」心と体を強くする。
「ものをたいせつにする」ことを理解する。
「よいこと」は自分にとっても「よいこと」だと知る。
より良いスカウティングを目指しましょう! 弥栄