この記事でわかること
野営管理章のねらい
野営管理章取得のための考査細目
野営管理章取得のヒント
野営管理章のねらい
キャンプを自ら企画・運営するスキル!
野営管理章はスカウトキャンプの企画や全体の運営、参加者の安全・健康管理を通して、プロジェクトの企画・計画・実行・報告の能力を高め、マネジメント能力やリーダーシップを育てていくことを目指します。
スカウトキャンプは、自然の中で、いつもと変わらず「快適に生活する」ことに主眼を置いています。
つまり、キャンプとは生活そのものであり、キャンプを企画・管理できるということは、日常生活の様々な事に関しても主導的に行動し、自己管理ができ、ボーイスカウトの目指す「自律」を行うことができるということです。
キャンプ生活で注意すべきことと日常生活で注意すべきことは個々の項目こそ異なりますが、安全管理や健康管理などの大枠での考え方は同じです。
野営管理章の通して得た、総合的なマネジメント能力は、社会に出た後も、プロジェクトを行ったり、各種企画の段取りなど、リーダーシップを発揮する際の貴重な経験値となるはずです。
野営管理章 考査細目
- 野営計画時において次の項目について点検し、点検報告書を作成する。
- キャンプ地の選定(水質検査を含む)
- 食料および燃料の手配
- 便所とごみ捨ての衛生処理
- 班サイトの立地条件(炊事場・かまど配置条件を含む)
- 現地における緊急対策
- 報告書にまとめて提出する
- 朝と夜の点検の重要性と心構えについて説明し、朝と夜の点検の各点検項目表を作成し、それを用いて実際のキャンプにおいて点検を行い、報告する。
- 口述または記述にて説明し、実施後に報告書を提出する。
- キャンプ中に起きるかもしれぬ突発事故(例えば急病、火災、盗難、虫害、風水害など)がおきた場合の処置について説明できること。
- 口述または記述で説明する
- 次のキャンプ用具の格納、保管に当たり、行うべき処置を知ること。
- テント、フライシート
- グランドシート
- ペグ
- 工具
- 炊具
- ロープ類
- 考査員の前で実演し、口述または記述にて説明する。
- 水辺または水泳プログラムを有するキャンプの安全管理につき、特に注意する点を説明できること。
- 考査員の前で実演する。
- キャンプにおいて朝礼、スカウツオウン・サービス、キャンプファイアを計画、実施し、それぞれの意義について説明する。
- 計画・実演し、口述または記述で説明する
- 隊、地区または県連盟など1個隊以上の規模で行われるキャンプ、または常設キャンプ場の管理に通算3昼夜以上奉仕した経験があり、その奉仕記録または報告書を提出する。
- 活動の記録または報告書を提出する。
野営管理章の考査細目は技能章考査員のみ認定可能です。
野営管理章取得のヒント
技能章挑戦は自分の為だけにあらず!
技能章取得だけでなく、進歩に挑戦するとき全般に言えることですが、仲間と協力し技能章細目にチャレンジしたり、発表や実演を隊集会の際に行うことは、自分の細目挑戦の負担を軽くするだけでなく、自分では気が付かない思わぬ発見が有ったり、自分が技能章挑戦で得た知識や経験を後輩やほかの隊員たちと分かち合うことができ、仲間たちに貢献することにもつながります。
- 安全および健康を第一に考えたサイト設計を行う。
- サイト設計図には方角・日当たり・風向き・傾斜の他、実際に生活する際の動線なども書き入れておく。
- キャンプ場選定条件を表にまとめてチェックリストを作成すると下見の際に役に立つ。
- 食料・燃料の調達はタイムスケジュールも考慮し手配のタイミングを決定する。
- 輸送・保存方法も確認しておく。
- 緊急時など現地調達の可否も確認しておく。
- トイレ・炊事場などは現地の状況とルールに従う。
- 連絡体制は複数のルートを確保しておく。
- 時間帯に合わせた点検内容を明確にする。
- 点検の目的を事前に周知しておく。
- 点検項目のチェックリストを作成する。
- 報告書には班ごとのリストの記録を添付する。
- 事態発生時のそれぞれの動きをマニュアル化する
- 事態を発生させない事前の対策について知っておく。
- 避難場所への移動ルートは複数用意しておく。
- 団本部・警察・消防への連絡手段を確保しておく。
- 長期に渡って使用できるように意識する。
- 保管方法だけでなく保管場所の環境についても注意する。
- 実演する際はポイントポイントに開設を入れながら行う。
- 川や海・磯など、シチュエーション別に注意すべき点をまとめる。
- 季節やキャンプの何日目に行うか、参加者の体調確認など総合的に注意点を説明する。
- 朝礼やスカウツオウン・サービスなどの意義について十分に理解する。
- セレモニーに必要な要件を確認にする。
- 企画書・実施計画書・報告書を作成して提出する。
- 計画書は、自分がいなくても実行可能なまでに具体的に作成する。
- なぜ奉仕を行うのか意味を明確に決めて行う。
- 奉仕後の報告書をもとに隊員たちの前でプレゼンテーションすると良い。
まとめ
- 富士スカウト章取得に必要。
- 安全で健康的な生活を管理できる。
- マネジメント能力を高める。
- 強力なリーダーシップを支える経験値になる。
より良いスカウティングを目指しましょう 弥栄