この記事でわかること
リーダーシップ章のねらい
リーダーシップ章取得のための考査細目
リーダーシップ章取得のヒント
リーダーシップ章のねらい
組織を運営し後輩を指導するための知識!
リーダーシップを発揮するには、そのための知識が必要となります。
リーダーシップ章では、後輩の指導や組織運営に必要な知識と経験を得ることを目的に考査細目が設定されています。
ボーイスカウトに限らず、人生の中では年齢が上がっていけば後輩を指導したり、組織を率いていく立場になることもあるでしょう。
当然ですが、立場に立てば「リーダー」なのではありません。リーダーは活動に必要な深い知識に加え、人を育て、組織を動かすための知識とスキルを持っている人材なのです。
このようなスキルや知識は自然に身につくものではありません。
「人望」や「リーダーシップ」は、指導や傾聴、コミュニケーション等、専門的な知識を経験によって裏打ちして初めて生まれるものといえます。
リーダーシップ章では、そんなリーダーシップを持つ大人への第一歩として基礎的な知識と経験を積むことを目的としています。
リーダーシップ章取得後もより一層の知識取得と後輩の指導などの奉仕を行い、経験を深め、人望溢れるリーダーを目指します。
リーダーシップ章 考査細目
- 班長または次長(ベンチャースカウトの場合は議長またはチーフ)として、6か月以上、隊運営に携わる。
- 奉仕の記録を行い提出する。
- 班の係(ベンチャースカウトの場合は隊または活動グループ)において、それぞれの役割について説明できる。
- 口述・または記述する。
- 他のスカウトの進級に向けて、スカウト技能を指導する。
- 説明した後、実際に指導する。
- 傾聴について知り、仲間の意見を理解する。
- 報告書にまとめ、提出する。
- コミュニケーションに関する書籍を読み、自分の意見を隊長と話し合う。
- 書籍を読んだうえで隊長と話し合う。
リーダーシップ章の考査細目はすべて隊長が認定可能です。
リーダーシップ章取得のヒント
技能章挑戦は自分の為だけにあらず!
技能章取得だけでなく、進歩に挑戦するとき全般に言えることですが、班の仲間と協力し技能章細目にチャレンジしたり、発表や実演を隊集会の際に行うことは、自分の細目挑戦の負担を軽くするだけでなく、自分では気が付かない思わぬ発見が有ったり、自分が技能章挑戦で得た知識や経験を後輩やほかの隊員たちと分かち合うことができ、仲間たちに貢献することにもつながります。
- 報告書には集会の記録のほか、自分がどのように隊運営に関わったかわかる記録を行う。
- 集会の記録は5w1hに基づき簡潔に行う。
- 隊運営について感じた事や今後必要なことも記録する。
- グリーンバーの仕事について知っておく。
- 班任務章にある係の他、必要な係について説明する。
- ベンチャー隊では、隊の中の活動グループについて説明する。
- ハイキングやキャンプなどのシチュエーションを想定し、各係がどのような仕事を行うか説明する。
- 隊長からの質問に答えられるように想定問答を作っておく。
- 指導前に指導計画書を作成する。
- 計画書には対象スカウトに対し「どのような」方法で「何に配慮し」、「どのような効果」を期待するかをまとめる。
- 「進級にむけて」の指導であるから、単なるスキルトレーニングや技能章細目の指導は含まない。
- 指導計画の例
- 班の後輩〇〇君の1級スカウト挑戦を指導する。
- ▲月▲日までに課目を修了する。
- 班集会の中で××につてい指導するほか、LINEなどで進捗を確認する
- 〇〇君は学校は日曜日の部活が忙しいので、平日夜間にオンラインにて指導する。
- 〇〇君が今後グリーンバーとして自信を持って活動できるように自分の経験を伝え班員とのコミュニケーン方法を高める。
- 図書館などで「聞く力」を題材にした書籍などを参考にする。
- 傾聴の三要素を理解する。
- 共感的理解
- 無条件の肯定的関心
- 自己一致
- 傾聴の三要素を理解したうえで班員の意見を聞き、どのように理解できたか報告書にて報告する。
- 隊長と話す際は書籍で得た知識を参考に話す。
- コミュニケーションは共通の目標に向かうための手段である。
- コミュニケーションは「共有」であることを知る。
- 上記の達成は情報のキャッチボールがうまくいくことである。
まとめ
- 菊スカウト章取得に必要。
- 基礎的な組織運営の知識を得る。
- コミュニティに必要な仕事を割り振ることができる。
- 相手の立場を理解した指導ができる。
- コミュニケーションのスキルを高める。
より良いスカウティングを目指しましょう 弥栄