この記事でわかること
- 神へのつとめって何?
神へのつとめ
1.神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります
ボーイスカウトの「ちかい」の中の一番最初に登場するこの一文。
これが、ボーイスカウトが果たすべき3つのつとめの1つ目。
「神へのつとめ」
です。
現代日本においては、最も理解されにくい「神へのつとめ」について解説します。
なぜ信仰を持つことを推奨するのか
宗教の持っている「教育的側面」を活用し、より良い社会人として発達していく価値観を養うため。
集会の一環として、地域の神社やお寺の行事に体験し理解を深める目的で参加することはあります。しかし、ボーイスカウトは自発的な運動という原則を持っています。
よって、特定の宗教についてボーイスカウト側から勧めることは一切ありません。
指導者はスカウトが自発的に選び取った信仰について理解を深めていく支援を行います。
解説
自分の持つ信仰の持つ原則の堅持・それらを表明する宗教への忠誠、そこから生じる宗教上の義務の受け入れ。
現代日本において、上記のような文章を目にすれば、引いてしまう人がほとんどでしょう。
約100年前のイギリスに端を発するボーイスカウト運動は、国への忠誠を示し、明確な信仰を持つことを推奨しています。
日本連盟においても、同様に信仰を持つこと推奨し、信仰を持つことへのプログラムを積極的に実施しています。
欧米においては「しつけ」の根源は宗教にあり、ヒトという動物を人間たらしめているのは宗教であるという考え方があるからです。
宗教には人生の指針や教育的側面があります。神に奉仕し帰依すること自体が目的ではありません。
どんな宗教であっても、「自らを成長させる努力を怠らず、よいことをしなさい」「殺すな」「盗むな」という方針は変わりません。
信仰は、自分の人生に一貫した価値観をもたらすという意味で、決して有害なものではないのです。
一貫した価値観を持つ人間こそ「誠実」であり、スカウトが目指す信頼される人間であるとボーイスカウトでは考えられています。
まとめ
- ボーイスカウトでは信仰を持つことを推奨している
- 信仰は一貫した価値観の指針
- 信頼される人間を目指す