この記事でわかること
- ボーイスカウトのちかいとは
- どんな意味が込められているか
「ちかい」
ボーイスカウト隊に上進・新規入隊をする際や成人指導者などとして新たにボーイスカウトに参加する者は、隊のリーダーや身の回りの人に見守られながら「ちかい」をたて、スカウトの仲間入りを果たします。
「ちかい」と「おきて」には教育運動としてのボーイスカウトが目指す、青少年の自発的な成長を促すための生活の指針という役割があります。
ボーイスカウトの「ちかい」は、序文と３条の「ちかい」によって構成されています。
私は、名誉にかけて、次の３条の実行をちかいます。
１．神（仏）と国とに誠を尽くしおきてを守ります。
１．いつも、他の人々をたすけます。
１．かただを強くし、心をすこやかに、徳を養います。
私が子供たちに説明する際は、「ちかい」と「おきて」はボーイスカウトの仲間だけが持っている、とても便利な道具であると説明しています。
皆さんは、「ちかい」をたてたことによってこの先の人生で非常に役立つ道具を手に入れました。
この道具は、これから生きていく人生の中で、分かれ道に差し掛かった時、より良い道を教えてくれるし、壁にぶつかったときに対処する方法を示してくれる道具である。
ただし、ナイフや鉛筆と同じ道具であるから、使うためには繰り返しの訓練が必要だし、いつでも研ぎ澄ましてピカピカにして自分に馴染ませておかなければ、本当に必要な時に役に立ってはくれません。
今まで活動してきたビーバー、カブ、そしてボーイ隊での活動はその道具を使いこなし、自分の物にしていく訓練であり、一度「ちかい」をたてたなら、集会以外の生活でさえ、すべてが、「おきて」を実践していく訓練です。
そうして、日頃から磨き続けてきた道具は、人生の分かれ道に出会い迷った時・壁にぶつかった時、必ず良い方向に導いてくれるはずです。
解説
序文以下、3つのちかいはそれぞれ、「神へのつとめ」「他へのつとめ」「自分へのつとめ」であるとされています。
名誉にかけて
「ちかい」は自分自身との約束です。自分自身と「３つのつとめを果たす」と強く決意し約束します。
序文に登場する「名誉」は中世ヨーロッパの騎士道に端を発するとされており、名誉が汚されるれるのは「恥」であり、名誉が汚されるぐらいであれば、死を選ぶほどの高潔さを持った中世の騎士に倣い、３つのつとめを果たす非常に強い決意を表しています。
日本連盟の連盟歌にも登場するなど、ボーイスカウトではたびたび登場する表現になっています。
神へのつとめ
人生をかけておきてを実践していく決意表明
天から我々を常に見守り、人間ではどうしようも出来ない自然現象や理不尽をつかさどる存在「神」や、自分が生まれてくるまでに、ご先祖様らによって絶えることなく続けらて来た、努力の結晶である「国」に対し、謙虚にリスペクトし、恥じることのない様、私は自分のベストを尽くしておきてを実践する。という決意の表明です。
↓神へのつとめについて詳しく知る↓
他へのつとめ
人のお世話にならぬよう 人のお世話をするよう そして、報いを求めぬよう
ボーイスカウト運動の創始者、Ｂ－Ｐは「本当の幸福とは、他人に幸福を分け与えることである」と述べています。どんなにお金持ちであっても、どんなに権力を持っていても、それは「快楽」に過ぎず、一時的なもので、いつか失ってしまう。誰にも奪うことのできない、本当に幸せな人生とは、他人を幸福にできたと人生の最後に思えることなのです。
「自立」を果たし、「自律」を行い、国や他人のために、何の見返りも求めずに行動出来るということは、自らを幸福に導くための道筋なのです。
↓他へのつとめについて詳しく知る↓
「近日追加予定」
自分へのつとめ
自分自身の成長は自分自身が責任を負う
「神へのつとめ」や「他へのつとめ」を行うためには健康であることが必要です。
自らを肉体的・精神的な健康を維持し、生涯成長させつづけるのは自分自身以外にはできないのです。
仮に、「用意された食事を食べてきただけだ」「お金がない」「運動する暇はなかった」「学校でそんなことは教えられなかった」と人のせいにしたところで、その結果を受けるのは自分自身です。
最近では、大人でさえこのような無責任な発言をします。
思春期のころから、人間には生涯成長し続ける責任があることを知り、意識して実践出来ることは、非常に重要です。
↓自分へのつとめについて詳しく知る↓
「近日追加予定」
まとめ
- 自分のベストを尽くしておきてを守る
- 他人の役に立ち、幸福を分け与える
- 自分の成長に責任を持つ
より良いスカウティングを目指しましょう 弥栄
