スカウト教育
ボーイスカウトにおける大人の役割
ボーイスカウトは世界的な教育運動です。
ボーイスカウトでは「青少年がより良い社会人に成長していくことに貢献する」ため、8つの教育的要素を持つ「スカウト教育法」を形成しました。
8つの要素はそれぞれに影響し合いながらお互いの効果を高め合う役割を果たしています。
今回は、8つの教育的要素の「成人の支援」について少し詳しく紹介します。
この記事でわかること
なぜ成人の支援が必要なのか?
スカウト教育における成人の役割
なぜ成人の支援が必要なのか?
ボーイスカウトにおける成人の役割は、子どもたちを「見守り支える」ことです。
ボーイスカウトは自己教育的な運動です。子ども達が自らの意思によって成長していくことを支援していくことを目的としています。
「自己教育」行う団体とは、人によっては無責任な放任主義に聞こえるかもしれません。
しかし大人には、教育によって子どもたちを変え、人生を作り上げる権利などありません。仮に、「子どもたちの幸せのため」という気持ちであったとしても、子供を思い通りにコントロールしたい気持ちは、大人の傲慢な思い上がりです。
大人たちにできることは、自己教育をより良い方向へ導き、学びの機会に出会えるように手助けし、子ども達自身の成長をより良いものにしていく仕組みを用意することです。
子ども自身がたちがリーダシップを発揮し、様々なことを自分たちで決断し、失敗を恐れずチャレンジできる大人へと成長できるよう「見守り支える」のがボーイスカウトにおける成人の役割なのです。
- 成長の機会を提供しながら、子どもたちの人生の良い手本となる。
- 子どもたち自身が決めた活動を実現できるよう様々な面から支える。
- 子どもたちが困難や課題に取り組める環境を整える。
解説
ボーイスカウトにおける大人の役割について解説します。
ボーイスカウトの活動は、すべて、子どもたちが学び成長できるきっかけを意図し企画されています。
大人たちの役割は、様々な活動や体験を提供し、子どもたち一人ひとりが、「好きこそものの上手なれ」の「好き」を発見できる手助けすることです。
この「好き」こそが、子どもたちが生涯を通して成長できる原動力となるのです。
また、活動の中でだけでなく、私生活の中でも、子どもたちの手本となるように行動することも、大人の大切な役割です。
子どもたちの行動は、教育よりも、身近な大人の行動のほうが強い影響を与えます。日々、子どもたちに真似をされながら子育て中の皆さんなら、よくご存知かと思います(笑)
子どもたち自身が選びだした「やりたい」活動を、子どもたち自身で実現できるように支援することも、大人たちの大切な役割です。
大切なことは、子どもたちが決めた活動に「危険だ・馬鹿げている」などとケチを付けず、全力で支援することです。
もちろん、危険がある場合などは安全に活動できるような工夫を提案します。これも、活動の支援となります。
また、大人だからといって、個人で全てが支援できるわけではありません。
専門家が必要と考えられるなら、専門家の力を借りてくる。必要な知識があれば、その情報に導いてあげるのも、立派な支援です。
大人は、グループ内が楽しく、それぞれが助け合いながら切磋琢磨できる雰囲気になるよう、子供たち同士の関係を良好に保つ必要があります。
そのような雰囲気があるからこそ、誰もが成長できる環境がうまれます。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず。」という名言があります。
子どもたちだけでなく、大人を含めたすべての人が、腹を割って率直に話ができる環境を意識的に形成しておくことも、大切な大人の役割なのです。
上記のことはボーイスカウト活動に限った話ではありません。子どもたちにとっては、生活全てが学びの場なのです。「大人の役割」とは「ボーイスカウト指導者の役割」ではなく、子どもたちの成長のそばにいるすべての大人の役割であると私は考えます。
まとめ
- 成長できる機会を提供する。
- 子どもたちが「やりたい」ことを実現できるように支援する。
- 子どもたちがのびのびと成長できる環境を整える。
ボーイスカウトの始め方
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