この記事でわかること
- カブスカウトのやくそくってなに?
- どんな願いが込められているの?
- どんな役に立つの?
カブスカウトのやくそく
ぼく(わたくし)はまじめにしっかりやります
カブ隊のさだめを守ります
カブスカウト隊の仲間になろうとするスカウトは、りすのみち(見習いスカウト)を経て、カブスカウト隊に入隊し、スカウトの仲間になります。初めての集会前にカブ隊の仲間の前で「やくそく」をします。「やくそく」はボーイスカウトの「ちかい」を小学生中・高学年の子供たちの発達に合わせアレンジしたものです。
↓「ちかい」について詳しく知る↓
解説
ボーイスカウト運動では、だれもが最初に仲間になる際、活動指針を守りよりよい社会人を目指して発達していくことを目指し、ボーイスカウトの「ちかい」を立てます。
カブスカウトの「やくそく」はカブスカウト年代の子供たちにの発達に合わせて「ちかい」をアレンジしたものです。
自分の意志で決めたことを全力でやり抜くというぞ!という決意表明です。
「自分自身の意思で活動に参加し、活動を行っていく」という決意表明を込めて、一人称単数である「ぼく」「わたくし」という言葉が使われています。
「まじめに」には、誠実に、真剣に活動に参加するという意思を、最後の「しっかりやります」にはDo my Best、最善を尽くし一生懸命実行するという決意が含まれています。
ポイントはボーイスカウト運動に対して限定しているのではなく、生活すべてにおいて約束している点です。ボーイスカウトが目指す、より良い社会人は、誰かの目が有ろうと無かろうと進んでよいことをする人間です。
よって、「やくそく」は集会中や制服を着ている間だけ守ればいいものではなく、常に意識して行動していくものになります。スカウトのご家族や周りの大人の方は、スカウトがやくそくを常に意識できるよう、家庭内のルールに活用していただいたり、自らお手本となって行動するなど支援をお願いします。
仲間に対する責任、自分に対する責任を全うします!という決意表明です。
仲間となる資格を得るにはルールを忠実に守れることが第一歩となります。
人間社会においては、様々なルールや取り決めを自分たちで設定し、民主的に運用することによって、責任を明確にし円滑な社会を形成しています。
カブスカウト年代は、好き嫌いやわがままなど自己中心性が残り、ボーイスカウトが目指す「自律」を行うにはまだ少し難しい年代です。そのため「カブ隊のさだめ」を設定し、みんなで守る・お互いに注意しあう・直しあう・忠告を受け入れる、などグループを利用した方法をとっています。
最終的な「自律」ができる大人を目指し、その理想像を掲げ、それに一歩ずつ近づく努力を誉め、励ましながら伸ばしていき日常生活の中で「自律」を身に着けていくことを目指します。
カブスカウトのやくそくは、世界中のカブスカウトの仲間に共通した精神をそれぞれの言語で表したものです。世界中の仲間と同じやくそくをし、仲間になった者は、世界中の仲間に恥じることのない様、約束をおろそかにしてはならないのです。
まとめ
- 自らの意志で活動していく意思表示
- 活動への責任の意思表示
- 「自律」を理想とした成長への責任
より良いスカウティングを目指しましょう! 弥栄